厚生労働省は23日、東京都内にある2カ所の卸売販売業者でC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品9ボトルが新たに見つかったと発表した。いずれも、医療機関に納入する前の段階で発見されており、患者の手には渡っていないという。
厚労省によると、東京都が都内の卸売販売業者に立ち入り調査を行った結果、奈良県内の薬局チェーンで見つかった偽造品と同じ特徴を持つ計9ボトルを発見。現在、分析中だという。
今回見つかった偽造品は、正規のボトルに入っていたものの、外箱や添付文書がない状態だったという。医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課の伊澤知法課長は、医薬品がボトル単位で流通することは「明らかにおかしい」ため、注意するよう呼びかけた。