医療機関や製薬会社、研究機関、健康保険組合などに向け、大規模診療データを活用・分析した医療情報サービスを提供するメディカル・データ・ビジョン(MDV、東京千代田区)は、今月1日付でOTC医薬品・H&BC製品の製造販売を主な業務とする100%出資の子会社「MDVコンシューマー・ヘルスケア」を設立した。工場や研究機関などは持たず、製造は外部委託する形で、MDVが独自に保有する医療ビッグデータから、本質的な生活者ニーズを読み取り、それに即したOTC医薬品等をスピーディに市場展開することを目指す。
MDVでは創業時より、『医療データ利活用を促進し、日本の医療・健康分野の革新と患者メリット創出に貢献する』を理念に掲げてきた。2014年7月からはOTC医薬品および食品・機能性食品をはじめとするH&BC(ヘルスアンドビューティケア)領域にも対象を拡大し、コンシューマー・ヘルスケア企業に向けて、同社が独自に保有する日本最大規模の診療データベースをもとに、医療機関における薬剤処方の実態や疾患規模の実態など、各種データ分析サービスを提供してきた。