メルクセローノは、国内初のメルケル細胞癌(MCC)治療薬として抗PD-L1抗体「アベルマブ」を国内申請した。既に上市している抗癌剤「アービタックス」に続く、癌領域の主力製品に育成したい考え。
アベルマブは、同社とファイザーが共同開発した抗PD-L1抗体。PD-L1の作用を阻害することで、T細胞と適応免疫系を活性化させる。抗体中のFC領域を改変していないため、自然免疫系に作用することにより、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を誘発すると考えられている。昨年12月に希少癌であるMCCに対して厚生労働省からオーファンドラッグの指定を受けている。