武田薬品は、2013年度から5年間で1200億円のコスト削減を目指す「プロジェクトサミット」を1年前倒しで達成したと発表した。今後も経費削減を進め、「グローバル経費削減イニシアチブ」を開始し、社内専任チームを配置したことを明らかにした。クリストフ・ウェバー社長CEOは、10日に都内で開催した決算会見で、「武田の収益性は低いことは認識している」と述べ、事業効率化にさらなる意欲を示した。
武田は、13年度に340億円、14年度に280億円、15年度に300億円、16年度に280億円とコスト削減を続けてきた。今後は、▽購買価格低減▽消費量の削減▽一般管理部門の組織最適化▽コスト管理意識の徹底――の四つでさらなる経費削減を進めていく。