武田薬品は、創薬研究部門の一部事業について、4月に神奈川県藤沢市に設立した完全子会社と吸収分割契約を締結する形で、分社化すると発表した。非臨床試験の受託機関(CRO)として運用していく。約250人が子会社に転籍予定で、現在は労働組合と協議をしている段階。資本金1000万円で、7月から事業を開始する。現時点で子会社を売却する予定はないが、「あらゆる可能性を視野に入れている」としている。
武田は、研究開発拠点の日米への集約を通じて、組織体制の再構築を図っておる、今回の分社化もその取り組みの一環となっている。スクリーニング、合成、薬効薬理、薬物動態、安全性評価などの創薬部門を分社化し、自社だけでなく、他社の試験も受託する非臨床試験受託機関(CRO)として機能させることで、幅広くノウハウを蓄積できるとしている。