厚生労働省は、抗菌薬の適切な使用を支援して薬剤耐性菌抑制を目指す「抗微生物薬適正使用の手引きの第1版」をまとめ、都道府県に対して医療機関等に周知するよう通知した。鼻水や喉の痛み、咳や痰によるウイルス性の急性気道感染症のうち、“かぜ”には抗菌薬投与を行わないことを推奨することが柱で、薬剤師から患者への説明例なども盛り込んだ。
手引きは、外来診療を行う医師などに抗微生物薬が必要な状況、必要でない状況を判別できるよう診療を支援することを念頭に置いた内容とし、不必要な抗菌薬が処方されていることが多いとみられる急性気道感染症、急性下痢症に焦点を当てている。