日本薬剤師会は24、25の両日、都内で定時総会を開いた。山本信夫会長は、次期診療報酬改定について、「立地から機能へ、門前から地域へ、バラバラから一つへ」という「患者のための薬局ビジョン」に沿った「改定が求められる」と見通した上で、「社会からの薬剤師・薬局への批判の声に真摯に耳を傾け、これまで守られてきた比率(医科1:調剤0.3)を確実に確保すべく、会を挙げてあらゆる努力を傾注していく」との決意を示した。
また、調剤報酬の不正請求問題や医療用医薬品の偽造品が流通した問題などに言及し、「一部の薬剤師・薬局の起こしたこととはいえ、極めて遺憾で、薬剤師全体に与える影響を考えると、一薬剤師として怒りさえも禁じえない」と非難。「すべての薬剤師が高い倫理観と専門職としての矜恃を持ち、日々の業務に取り組むよう、強く求めたい」と語った。