「BIKEN」操業開始‐ワクチン増産、海外も視野

2017年9月7日 (木)

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手を取り合うBIKEN財団・山西弘一理事長(右)、田辺三菱製薬・三津家正之社長(左)、BIKEN・宅康次社長

手を取り合うBIKEN財団・山西弘一理事長(右)、田辺三菱製薬・三津家正之社長(左)、BIKEN・宅康次社長

 阪大微生物病研究会(BIKEN財団)と田辺三菱製薬の合弁会社「株式会社BIKEN」が今月1日から操業を開始した。同社は、BIKEN財団のワクチン製造部門を分社化し、株式の33.4%を出資する田辺三菱製薬の医薬品製造に関するシステムや管理手法を融合して設立されたもの。両者の連携によってワクチン製造基盤を強化し、円滑なワクチン増産を実現。製造の効率化によってコスト競争力を高め、将来は海外での販売強化にも取り組みたい考えだ。

 BIKEN財団は、香川県観音寺市に2011年に開設した瀬戸センターでのワクチン製造を本格化すべく準備を進めてきたが、単独の取り組みでは時間を要すると判断。田辺三菱製薬の持つ医薬品製造ノウハウを取り込むために今年5月に製造部門を分社化した上で、今月からは両者の合弁会社として操業を開始した。



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