政府の規制改革推進会議「医療・介護ワーキンググループ」は19日、来年6月に予定している答申取りまとめに向け、4項目の審議事項を決定した。その中で最も重点的に取り組むべき課題として、スマート社会を意味する「Society5.0」に向けた医療の実現を打ち出し、遠隔診療・服薬指導・医薬品の配送などに関する規制のあり方を挙げた。これにより、ICTや人工知能(AI)などを活用して患者、医療従事者の負担を軽減し、在宅医療の支援を目指すとした。次回会合から審議事項に関する議論をスタートさせる予定。
同WGは、答申取りまとめまでに検討すべき主な審議事項として、▽Society5.0に向けた医療の実現▽食薬区分の運用にかかる見直し▽非営利分野(独立行政法人等)における行政手続コスト削減の検討▽重点的フォローアップ――の4項目を上げた。