内閣府の総合科学技術・イノベーション会議は、有識者懇談会で政府のバイオ戦略策定に向けた議論を開始した。ゲノム編集技術の登場や人工知能(AI)技術の進化など、バイオ技術の飛躍的な進展を受け、世界のバイオ産業市場が拡大すると予測。これらゲノム編集技術などの産業化の動きは欧米が先行する中、日本も国の戦略をまとめ、関係省庁や産業界に対してイノベーションの実行を後押しすることにした。今後、作業部会を設置して議論を進め、今年度内にまとめる予定。
ディープラーニングなどによりAIが非連続的に発展し、ゲノム編集技術が登場するなど、急速にバイオ技術が発展している中、OECDは世界のバイオ産業市場が2030年に約200兆円に拡大すると予測。欧米ではバイオ技術をイノベーションの重要領域と位置づけ、政府が相次ぎバイオエコノミー戦略を策定し、革新的技術の開発と産業化を強力に進めている。