厚生労働省は13日、高齢者が多種類の薬を服用するポリファーマシーを是正する目的で作る「高齢者医薬品適正使用ガイドライン」の骨子案を、高齢者医薬品適正使用検討会の作業部会に示した。75歳以上の高齢者を対象に、薬剤師・医師などの医療者が減薬・処方変更する場合に注意すべきこと、処方見直しに関する多職種連携チームの考え方などを盛り込んでいる。22日に開催予定の検討会でも、骨子案の内容を議論する。
骨子案は、▽ポリファーマシーの概念▽多剤服用の現状▽薬剤見直しの基本的な考え方・フローチャート▽多剤服用時に注意する有害事象と診断、処方見直しのきっかけ▽多剤服用対策の留意事項▽服薬支援▽多職種による情報の連携――で構成。75歳以上の高齢者の薬物療法の適正化を目的とし、主に薬剤師・医師が利用することを想定している。