日本病院薬剤師会中小病院薬剤師実践セミナーが19日、大阪市内で開かれた。日病薬中小病院委員会の荒木隆一氏(市立敦賀病院薬剤部次長)は、200床未満の中小病院における薬剤師の病棟配置の現状について、病棟薬剤業務実施加算を算定している病院と、算定を予定していない病院では、薬剤師数に約2倍の差があると報告。院内の薬剤師の定員増や、薬剤師の確保が課題になっていると指摘した。
荒木氏は、2012年度に日病薬が実施した病院薬剤部門の現状調査をもとに200床未満の中小病院を対象に同加算の状況を分析した結果を報告した。病床当たりの薬剤師数は、同加算を算定した病院、算定準備中の病院、検討中の病院、予定していない病院の順に段階的に少なくなっていた。算定した病院と算定を予定していない病院では約2倍の差があったという。