持田製薬は、同社が保有する高純度EPA製剤に関する技術を利用して、米国・その他の地域で新規EPA製剤を開発・商業化をする権利を、アイルランドの製薬企業「アマリン」に許諾した。海外展開の加速が目的で、製品の導出ではなく、技術を用いる権利を許諾するという形をとった。
持田は、90年に世界初の高純度EPA製剤「エパデール」(一般名:イコサペント酸エチル)を上市。EPAの精製技術と大量生産能力を有する日本水産から原体の供給を受け、高脂血症、閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛・冷感の改善を適応として国内で販売している。昨年11月には、海外展開に向け、「エパデールS」のタイでの独占的開発・販売権をMeiji Seika ファルマに譲渡した。