大阪府薬務課は10日、今年度に実施するジェネリック医薬品(GE薬)の安心使用促進に向けた事業方針を明らかにした。府薬剤師会、全国健康保険協会大阪支部(協会けんぽ大阪支部)と連携した「GE薬に関するお知らせ」を送付するほか、府内3地区(門真市、泉南地域など)で、薬局薬剤師によるGE薬使用促進の環境を整備する「モデル事業」を実施していく。
「お知らせ」については今月9日から、府下3862軒(2017年10月分レセプト請求実績薬局対象)の各薬局管理者に対し、レセプト情報に基づくGE薬使用割合等のデータなどの薬局状況の情報提供を協会けんぽから送付。その内容は、▽各薬局におけるGE薬の調剤状況▽GE薬調剤割合の分布図と各薬局の位置▽薬効分類別のGE薬調剤割合▽GE薬の使用促進に向けた取り組み事例――など。併せて府薬務課長名による通知文も同封し、薬局薬剤師に対し使用促進への協力を求めていく。
また、府内3地区で行うモデル事業に関して府は、「患者がGE薬に変更したきっかけが『薬局薬剤師からの働きかけが最も多い』とのデータに基づき取り組みを行う」方針で、府薬と連携して取り組む。