日本の産官学が結集
日本の産官学が結集した組織「次世代バイオ医薬品製造技術研究組合」(MAB)は今春から、低コストでバイオ医薬品を製造する技術の開発に着手した。工業製品がベルトコンベアに乗って連続的に製造されるように、バイオ医薬品製造の各工程を連続的に進めることができる技術の確立が目標。小さな設備で大量に製造できるようにして初期投資額を抑え、低コストでの製造を実現させたい考えだ。
世界でもバイオ医薬品連続製造への関心は高いが、まだ確立された技術はない。日本医療研究開発機構(AMED)の研究費を得たMABは2018年度以降の3年間で、この製造技術を実用可能な段階に引き上げる計画。海外勢に遅れをとっているバイオ医薬品の開発や製造の分野で、日本の産業競争力向上を目指す。