大塚製薬と米プロテウス・デジタル・ヘルスは、精神疾患領域でデジタルメディスンに関する協業を拡大する契約を結んだ。大塚は、プロテウスに対し8800万ドル(約98億円)を支払い、今後5年間にわたって米国で承認を取得した「エビリファイ・マイサイト」を含む精神疾患領域のデジタルメディスンのさらなる開発と商業化を進める。
エビリファイ・マイサイトは、医薬品と医療機器を一体化して開発された世界初のデジタル・メディスンとして、抗精神病薬「エビリファイ」の錠剤に摂取可能な極小センサーを組み込んだ製剤で、昨年11月に米国から承認を取得した。成人の統合失調症や双極性I型障害の躁病や混合型症状の急性期、大うつ病性障害の補助療法で使用される。今回、大塚とプロテウスの関係強化とグローバルな協業を拡大するため、契約を拡大することに合意した。