【腎臓病薬物療法学会】薬剤関連腎障害の入院減‐「真の医薬分業」実施で成果

2018年10月25日 (木)

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藤枝市でCKDシール貼付

20日に浜松市内で開かれた日本腎臓病薬物療法学会学術集会

20日に浜松市内で開かれた日本腎臓病薬物療法学会学術集会

 静岡県藤枝市で慢性腎臓病(CKD)の重症化を予防するため、市立総合病院、医師会、薬剤師会、行政が一体的に地域ネットワーク「守れ腎臓!ふじえだCKDネット」を構築し、腎機能が低い患者のお薬手帳カバーにシールを貼る注意喚起の取り組みを進めた結果、レニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬関連腎障害による入院が減少したことが、20日に浜松市内で開かれた日本腎臓病薬物療法学会学術集会で、藤枝薬剤師会の曽根庸介氏から報告された。薬局薬剤師がCKDネットに参加することで、医師への服薬情報等提供料の増加や処方の適正化といった変化がみられ、曽根氏は「真の医薬分業が実施された」成果であることを強調した。

 CKDネットの活動は、藤枝市、藤枝市と焼津市の一部から構成される志太医師会、藤枝市立総合病院、藤枝薬剤師会が協働し、2016年3月にスタート。特定健診の受診者、病院退院時や通院時に腎機能を示す値のeGFR(推算糸球体ろ過量)が低い人に対しお薬手帳のカバーにシール「Check!CKDシール」を貼ることで、医療機関や薬局での適切な薬の処方や診察指導時に注意を促す目印とした。



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