日本薬剤師会の児玉孝会長は23日、定例記者会見で、2014年度診療報酬改定で「お薬手帳を必要としない患者に交付しなかった場合の薬剤服用歴管理指導料の評価見直し」が検討項目に挙がっていることに危機感を示し、「医薬品の適正使用の重要なツール。点数をとるためにやっているわけではない」と述べ、“お薬手帳はいらない”という「変な方向に議論がいく」ことを懸念した。
今回の改定で厚生労働省は、薬剤服用歴管理指導料を見直し、お薬手帳による情報提供が不要な患者に対し、患者の意思を確認した上で、手帳を交付しない場合は新たに低い点数の指導料を設定する方向を示している。