エーザイは抗癌剤「レンバチニブ(一般名)」を6月26日、甲状腺癌を適応症として世界に先駆けて国内承認申請した。血管内皮増殖因子(VEGF)受容体、線維芽細胞増殖因子受容体、血小板由来増殖因子受容体といった血管新生や腫瘍増殖に関与する受容体チロシンキナーゼを選択的に阻害剤する低分子分子標的薬で、甲状腺癌、肝細胞癌、非小細胞肺癌など複数の癌種でグローバル開発している。
癌領域を神経領域と並ぶ重点に位置づけて研究開発資源を集中投入するエーザイにとって、微小管ダイナミクス阻害剤「エリブリン」(製品名:ハラヴェン)に続く柱として期待するレンバチニブのステージアップは重要なマイルストンになる。