小林製薬は2日、大阪市内で2014年秋の新製品内覧会および製品事業説明会を開催したが、この中で小林章浩社長は、新製品の育成方針について「導入重点品(注力製品)と定めた品目は、製品投入時から半年ほどかけた育成策を展開し、定着を図ることで5年から10年、そしてそれ以上の発売を継続できる製品にしたい」との考えを示した。今秋の新製品(全国発売)は9品目で、しつこい咳・気管支炎を改善する漢方薬「ダスモック」(第2類医薬品)や、デコレーションタイプのトイレ用芳香洗浄剤「ブルーレットデコラル」の2アイテムを注力製品として育成策に取り組む考え。秋の新製品群の初年度売上目標は27億円としている。
4~6月の国内販売について、小林社長は「対前年同期比1・8%減で推移しているが、消費増税前の駆け込み需要の影響もあったものの、比較的好調な滑り出しと思う」とする。