シミックホールディングスの中村和男代表取締役CEOは先月、都内で記者会見し、現在の世界医薬品関連受託企業の売上ランク10位付近から、「世界5~6位を狙う成長戦略が必要」との考えを示した。その上で、「CMO事業を手がける企業グループはシミックのみ」と強調。合成ゴム大手「JSR」グループとの合弁で設立した、次世代抗体医薬品の製造開発受託会社「シミックJSRバイオロジックス」を一つの方向性に挙げた。
同社は、医薬品開発における非臨床から臨床での開発支援、承認取得後の製造販売後調査、販売支援、医薬品製造支援と、製薬企業のバリューチェーンを総合的に支援する事業を展開してきた。自社で知的財産を開発する事業にも着手し、希少疾患医薬品の製造販売も実施している。