原勝則厚生労働審議官は8日、専門紙の就任記者会見で、来年度予算要求について「消費税増税分の財源を活用した社会保障の充実が最大のポイント」とすると共に、8月末の概算要求では、国民の健康寿命の延伸、女性の活躍推進と雇用制度改革、地方創生と人口減少克服の3テーマを大きな柱として要求していく考えを示した。
就任に当たって原氏は、「各局の仕事をしやすくする裏方の役割と、災害時や問題発生時の危機管理の二つが自分の仕事」との認識を示しつつ、法案や省令の誤記等ミスが相次いだことを受け、「厚生労働省は何をやっているのかという国民の厳しい目があるのも事実。それだけ国民生活に大事な行政を担っているわけで、職員が誇りを持って仕事に取り組んでもらい、国民から期待される厚労省になるよう努力していきたい」と抱負を語った。