厚生労働省は26日、「医薬品産業ビジョン2013」を公表した。新ビジョンは、医薬品産業の将来像について、前回ビジョンで示したメガファーマ等の類型で分類できない、過去に正解のない領域に入っていくとし、それぞれ特徴を生かした企業が生き残る「適者生存」の姿を提示した。その上で、創薬の国家間競争を勝ち抜き、魅力ある創薬の場を目指す目標を打ち出した。
前回ビジョンの策定から6年が経過し、医薬品市場のグローバル化が進展。アンメットニーズや個別化医療に対応した新薬開発が求められている。日本の創薬環境が熾烈な国家間競争に十分対応できていないことや、安倍政権が成長戦略の戦略的分野の一つに健康・医療を位置づけたことなどの変化を踏まえ、日本を真に魅力ある創薬の場へと目指すため、新たなビジョンを示すことにした。