第29回日本医学会総会の組織委員会は18日、都内で記者会見し、4月11日から13日まで京都市等で開かれる総会の学術プログラムと展示の準備状況を発表した。8年ぶりとなる総会は、関西6府県のオール関西で開催し、「医学と医療の革新を目指して―健康社会を共に生きるきずなの構築」をメインテーマに、少子超高齢社会の解決に向けた先端医療等を分野横断的に議論すると共に、医と産業の連携を重視し、社会価値を向上させる新産業創出の可能性を探る。
井村裕夫会頭は、特に開かれた医学会総会を意識し、産業との連携に力を入れたことを強調。「少子高齢社会においては、あらゆる産業が方向を変えていくべき時代に来ている。医療産業は、経済価値だけでなく、社会価値も大きい」と述べ、社会価値を生み出す新しい産業の重要性を訴えた。