厚生科学審議会感染症部会は20日、蚊を媒介に感染するデング熱等の予防指針案を了承した。平時の蚊対策や患者への迅速な診断、医療の提供等を中心に、国や自治体、医療従事者等の全ての関係者が連携して取り組むべき総合的な施策の方向性を示したもので、小委員会が18日にまとめていた。4月から適用する予定。
指針では、国内に広く生息するヒトスジシマカを媒介に感染するデング熱とチクングニア熱を、感染症法上、重点的に対策を講じる必要のある「蚊媒介感染症」に位置づけた。
具体的には、平時の予防として、国が感染源を特定する積極的疫学調査の手引を作成。それに基づき、自治体がマニュアルを整備して、蚊が大量発生しやすい場所のリスク評価に取り組むこととした。