日本薬剤師会の森昌平副会長は、先の医薬分業に関する規制改革会議公開討論会への出席・答弁を振り返り、本紙に対し「医薬分業を理解してもらえる機会にはなったと思う。その一方で、皆さんにきちんと分かってもらえなかったのかなとも思う。例えば、今は当たり前に飲んでいる薬が分かるが、分業が始まる前は誰も知らなかった。30年かけて薬剤師がやってきた。ここは少し分かってもらえたかなと思う。もっと丁寧に説明しなければならないと思う。まだ第1ラウンド」と感想を語ると共に、今後とも国民に向けて丁寧に説明し、自らの質をより一層高めていく必要性を強調した。
同討論会の質疑を通じ「分業自体は否定されていなかったが、質問の内容からして、本当のメリットは何か理解されてなかったかと思う。また、患者が感じる分業メリットと医療側がすべきこととが必ずしも一致していない部分がある。それが分かる機会にもなった」と、患者サイドとのずれを指摘した。