日本薬剤師会の石井甲一副会長は、先の「医薬分業における規制の見直し」をテーマにした規制改革会議による公開ディスカッションを振り返り、「分業を理解してもらうのには良い機会だった。門内薬局の設置許可を意識した意見陳述がされていたが、不適切な分業に近いものになる。もっと分かってもらえるよう努力した」と述べた。
石井氏は医薬分業、薬局の理解という意味で良い機会であったとの感想を述べる一方、「門前、門内、院内薬局について、発言者のそれぞれの認識をもとに機論されていた。まだまだ目指すべき医薬分業の姿が理解されていない」との認識を示すと共に、「薬剤師問題議員懇談会に入会を希望する議員を含めると250人近くになるほど、高い関心を持ってもらっている。日本薬剤師連盟と共に理解が得られるよう活動していかなければならない」との決意を新たにした。また、「(患者の安全を担保する)疑義照会や薬歴管理など、患者からするとどうしても裏の仕事で見えない。その辺りをどう整理し、示していくか考える良い機会にもなった。医薬分業対策委員会で何をすべきかはっきりしたと思っている」と今後の展開の方向性を示した。