漢方薬総合メーカーの松浦薬業(本社名古屋市)は、水なしで服用できる日本で初めての内服ゼリー漢方薬「松浦の芍薬甘草湯ゼリー」を昨年12月に上市したのに続き、第2弾となる「松浦の抑肝散ゼリー」(第2類医薬品)を6月から発売しているが、「ゼリータイプでいつでも、どこでも服用でき、携帯できる個別包装といった利便性から、こちらも関心が高まっている」(同社)という。また、希釈して服用する濃縮液体タイプの「漢方濃縮煎剤抑肝散54」(第2類医薬品)も、昨年末の麦門冬湯に続いて発売している。
松浦薬業では、臨床現場で使用されるエキス顆粒が、味や剤形面で服用する患者からの不満があること、投薬している看護師にとっては粉砕・溶解などの作業も必要といった実態を鑑み、使い勝手の良い製剤開発を進めてきた。