第一三共は、米国での営業体制に関して、2000人強に上る営業部門の人員数を今年度中をメドに半減させる計画を発表した。来年10月にも特許切れを控える主力の降圧剤「オルメサルタン」などプライマリケア領域を主体とした製品から、「疼痛」「癌」「循環代謝」など専門性の高い領域へのシフトを図るのが目的。人員削減数は1000~1200人で、今後組織体制も検討していく方針。
同社の中期経営計画では、主要製品であるオルメサルタンの特許切れの克服が重要課題となっている。製品構成も変化しており、2月から抗凝固薬「サベイサ」(一般名:エドキサバン)を発売し、4月には英アストラゼネカとオピオイド誘発性便秘治療薬「モバンティック」(一般名:ナロキセゴール)の共同販促を開始した。