小売業・メーカー・ベンダー・ストアサポーターが集まり、ドラッグストアの本格的なマーチャンダイジング研究を行っている、ドラッグストアMD研究会(略称DMS)は23、24の両日、約800人を集め横浜市内で上半期総括セミナーを開催した。この中でDMSの宗像守顧問(日本リテイル研究所代表)が講演し、「これからの業界発展には新たな独占的目的来店性が不可欠であり、独占的販売と独占的機能を提供するドラッグストアづくりが急務だ」など、ドラッグストアは規制業態から脱規制業態へシフトする必要があることを強調した。
セミナーの冒頭、あいさつしたDMS会長の櫻井清氏(丸大サクラヰ薬局)は、医薬品業界で現在最も関心が高いネット販売に関して、「店舗を持つわれわれは何を行うのか。最も大切なことは、地域の健康や美容を保つために役立つ店であり、また地域生活者の医療や介護といった面で役割を果たすことだと思う。地域生活者に対して何ができるかを皆で考え、前進していきたい」と述べた。