あすか製薬の山口隆社長は、25日に都内で決算会見し、12月に国内初適応となる肝性脳症で申請予定の新薬「リファキシミン」について、「次期主力品に育てたい」と大きな期待を示した。過敏性腸症候群(IBS)やクローン病(IBD)での適応拡大に向け、他社との共同開発も検討し、「製品価値を上げて、この薬剤の認知度を高めたい」と意欲を示した。
山口氏は、降圧剤「カンデサルタン」のオーソライズドジェネリック医薬品(AG)や、リュープロレリンのジェネリック医薬品が計画未達となった今年度上期業績について、「目標は達成できなかったが、ビジネスの中身は順調に推移している」と強気な姿勢を見せた。リュープロレリンGEはGE薬市場の売上シェア7割を獲得し、カンデサルタンAGもシェア6割と当初目標の5割を達成した。山口氏は「まだまだ伸びる」と自信を見せる。