武田薬品とイスラエルのテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズは11月30日、長期収載品とジェネリック医薬品(GE薬)に特化した国内合弁会社を設立すると発表した。出資比率は、テバが51%、武田が49%で、来年4月以降の発足を予定。製品構成は、武田が販売する長期収載品、テバが販売するGE薬となるが、代表者や対象品目、新会社の具体的なスキームなどの詳細は開示していない。国内でGE薬の普及が進む中、合弁会社を通じて、武田は長期収載品の価値最大化、テバはGE薬の売上拡大を実現し、新たなビジネスモデルを打ち立てる。
武田の国内医療用医薬品事業の2015年度上期売上は、前年同期比4%減の2720億円。そのうち長期収載品比率は全体の約45%で、降圧剤「ブロプレス」や消化性潰瘍治療剤「タケプロン」、前立腺癌治療剤「リュープリン」が売上を落とした。新薬事業に集中するためには、長期収載品を含めた構造改革を必要としていた。