国内医薬品開発受託機関(CRO)大手のイーピーエスは、米国を本拠にイメージングコアラボ事業で実績がある「バイオクリニカ・ジャパン」と医薬品開発でのリスクに基づくモニタリング(リスクベースドモニタリング:RBM)で協業を開始すると発表した。RBMは医薬品開発における品質を担保しながら、効率化も実現する新たなモニタリング手法。バイオクリニカのRBM用ソリューション「COMPASS」(コンパス)を活用することで、臨床開発モニター(CRA)の治験実施施設に対するリソースを最適に配分しながら、施設での治験を管理し、コスト削減や治験実施期間短縮など治験プロセスの変革につなげる。
国内の医薬品開発をめぐっては、CRAが一人当たり担当できる治験実施施設数が海外に比べ少なく、治験コストや治験実施期間の観点から、CRAの生産性向上が課題となっている。中でも、医療機関を頻回に訪問して治験の原資料と症例報告書を照合する旧来のモニタリングから脱却するのが必要で、その訪問回数を減らす解決策としてRBMが期待されている。