シミックホールディングスは、製薬各社が重点領域に位置づける癌領域で、付加価値の高いサービス提供を目指す。1月に癌領域に特化したサービスを手がける「シフトゼロ」と、癌領域の医薬品開発から販売、製造までを全般的に支援する合弁会社「シミック・シフトゼロ」を設立した。両社は昨年11月、癌領域でのサービス強化を目的に資本業務提携契約を結んでおり、合弁設立はその一環。出資比率はシミックHDが60%、シフトゼロが40%。両社の強みを組み合わせ、付加価値の高いサービスを提供していく。
癌領域での新薬開発をめぐっては、治療満足度の低い疾患領域へのシフトが進み、製薬各社が経営資源を集中させ、開発を行っている。ただ、高度な専門性が求められ、開発成功確率も他疾患領域に比べ低く、市販後のプロモーションや、ライフサイクル全体を見据えた総合的なサービスが必要となっている。