大日本住友製薬は、9月9日付で「再生・細胞医薬事業推進室」を新設する。今年度からスタートした第3期中期経営計画で、iPS細胞等を用いた再生医療・細胞医薬分野を新規事業分野に位置づけているが、「再生・細胞医薬事業推進室」のもとで、各本部・部門にまたがる事業戦略や研究開発、生産等の関連機能を一元統括し、再生医療ビジネスに結びつけるのが狙いだ。
2つの研究グループを神戸に
新組織は、木村徹事業戦略部長が同推進室長に就き、研究者を中心に20人で構成する。同推進室の傘下には、幹細胞の分化・誘導を行う「ティッシュエンジニアリング」、分化・誘導された各種細胞の効率的な生産を行う「セルプロセッシング」の2つの研究グループを新設する。神戸ポートアイランド内に本拠地を置き、再生・細胞医薬分野で最先端の情報を迅速に収集し、自社研究開発体制を強化する。