農業生物資源研究所(生物研)は、国立医薬品食品衛生研究所、関東化学と共同で、角膜培養モデルを用いた新たな安全性試験法を開発したと発表した。動物を用いずに安全性を判断できるため、化粧品等の開発を可能とする動物実験代替法として活用が期待される。
研究グループはこれまでに、牛由来のコラーゲンを用い、新素材「コラーゲンビトリゲル」を開発。これを足場にヒトの角膜上皮細胞を培養し、6層に重なるまで増やすことで、ヒト角膜上皮の構造を再現した培養モデルを作った。さらに、この培養モデルを用い、動物を使わずに、眼に対する化学物質等の安全性を評価する新しい眼刺激性試験法を開発した。