薬剤師国家試験予備校メディセレ取締役社長
児島 惠美子
こんにちは。メディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。新生活は慣れてきましたか。メディセレでも国試対策コースと心理カウンセラー養成講座がスタートしました。春は環境が少なからず変化するので、誰もが知らぬうちにストレスを受けています。ストレスマネージメントをして、うつ予防をしていきましょう。
では、まず現在のあなたのストレス耐性度をチェック!(図1)。「めったにない」を1、「ときに」を2、「しばしば」を3、「いつも」を4点でつけてください。
さぁ、あなたの合計は何点ですか。50点以上の方はストレス耐性度「強」です!そう、あなたは大丈夫です!49~40点の方は……ストレス耐性度「中」です。ストレス発散法はありますか。39点以下の方は……ストレス耐性度「弱」です。おっと、すぐにストレスマネージメントを実施しましょう!このコラムを要熟読!
そもそもストレスとは
そもそもストレスとは何でしょうか。人は外部から刺激を受けると心身が緊張します。その刺激に対して順応、適応しようとし、防衛反応が起こります。これをストレスといい、刺激をストレッサーと言います。
ストレスによる症状は、身体的には肩こりや倦怠感、頭痛、めまい、下痢、睡眠障害等が起こります。精神症状としては、不安、緊張、焦燥感等が起こり、行動変化としては買い物依存、アルコール依存、暴力が出てきます。ストレッサーには湿気や温度、気候気圧などの物理的ストレッサー、たばこや空気汚染、くすりなどの化学的ストレッサー、花粉やウイルスなどの生物的ストレッサー、学校関係や社会情勢の社会的ストレッサー、失恋や親しい人の死などの心理的ストレッサーがあります。除去できるストレッサーはよいのですが、除去できない場合はストレスコントロールが必要です。
ストレスと行動パターン
そもそも、あなたはストレスを強く感じやすかったり、心身の疲労やストレスを蓄積させやすかったりするタイプなのでしょうか。行動パターン診断からまずそれを知りましょう。あてはまるものに○をしてください。
A:[1]十分な睡眠の充足感がなく、追われる夢を見る[2]ゆっくりくつろぐことができない[3]家族や友人との時間を持つことはほとんどない[4]くつろぐことは時間の無駄だと思う[5]旅行を企画しても、実行はほとんどしない
B:[1]勝ち気[2]人前で褒められることが好き[3]車の運転をしていて、抜かれると抜き返す[4]人に負けるのは嫌だ[5]ゲームでも本気
C:[1]気性が激しい[2]他の人を威圧したり、怒ったりすることが多い[3]辛辣で厳しいことをいうことが多い[4]怒りっぽく、いつもカリカリしている[5]つい、強い口調になることが多い
D:[1]人から誤りを指摘されるとムッとする[2]レストランで並んでまで食べたくない[3]歩くのが速い[4]信号待ちでイライラする[5]待ち合わせの時間に遅れてくるのは許せない
E:[1]仕事が速いと人に言われることに誇りをもっている[2]学校や仕事場に人より早く行く[3]外食は時間の無駄で、何かをしながら食事をする[4]常に勉強や仕事に追い立てられている生活である[5]昼食は人より早く食べて、教室やオフィスに戻る
F:[1]声が大きい[2]説得するような話し方をする[3]口論したり、興奮した話し方をする[4]他人から「もう少しゆっくり話して」と言われることが多い[5]自分が話題を提供している
さぁ、いくつ○がつきましたでしょうか。15個以上○がついた人が危険なタイプです。また、アルファベットブロック5個中4個に○がついた人も危険なタイプです。どうでしたか。「セーフ!」という声と、「うわぁ~ぁ!」という悲鳴が聞こえてきました。
自律訓練法6つの公式
うわぁ~ぁ!と悲鳴をあげてしまった人のために、ストレスのセルフコントロール法、「自律訓練法6つの公式」(図2)を伝授いたしましょう。
まず、ゆったりした姿勢で深呼吸をして、軽く目を閉じ「気持ちが落ち着いている」と3回唱えて実践してみてください。お腹は温かいのに、額には涼しい風を感じるのですよ。やってみてください。なかなか難しいですよ。この6つの公式がいつでもどこでもできるようになれば、もうストレスは怖くありません。
知性は自分が知らないということを知っていることです。プラス思考は、最高の状態を思い浮かべるのではなく、最低の状態を受け入れることです。ストレスは、自分が今ストレスを感じていると自覚するだけでも、軽減できます。ストレスとうまくつきあい、学生生活を少しでも充実したものにしていきましょう!