医薬品卸の2016年3月期決算が出揃った。各社とも増収増益を計上したが、主にC型肝炎治療薬の影響が大きく、今後の需要見込みは堅実なところが多い。
未妥結減算対応、正念場の単品単価取引を含めた流通改善への取り組み、先行きが見えない薬価調査、急激なカテゴリーチェンジ、有事にも的確に機能する流通網の整備など、医薬品卸が取り組まなければならない課題は山積している。
表:当期業績(上段)と今期予想(下段)[メディパルホールディングス、アルフレッサホールディングス、スズケン、東邦ホールディングス、バイタルケーエスケー・ホールディングス]