武田薬品ジャパン・コンシューマーヘルスケア・ビジネスユニット(JCHBU)プレジデントの杉本雅史氏は5月27日、京都府福知山市の武田ヘルスケア工場内で会見し、同社の一般用医薬品等を取り扱うヘルスケア事業の展望として、数年以内に売上高1000億円達成に向けて取り組む方針を示した。同社ヘルスケア事業を分社化し、来年4月に営業をスタートさせる武田コンシューマーヘルスケア(大阪市)では、「他社とのアライアンスを積極的に探る」(杉本氏)ほか、インバウンド需要の取り込みや、アジアや中国市場を視野に入れた海外展開に注力していく構え。
今後の戦略の基本骨子として、杉本氏は「既存のOTC市場では、スイッチOTCも含めて、検査薬など新しいカテゴリーにチャレンジする。また、次なる成長の活路として、アジアを中心とした海外進出。さらに、OTC医薬品以外にも健康維持に必要なカテゴリーとして、医薬部外品、健康食品、薬用化粧品シリーズなどを通販チャネルを通じて展開していく」とし、この3方向に投資を傾注していく考えを強調した。