武田薬品は、抗NGF抗体「AMG403」(一般名:フルラヌマブ)、卵巣癌治療薬「AMG386」(一般名:トレバナニブ)など、2008年に米アムジェンの日本法人を買収した際に獲得した複数の開発品の権利を、アムジェンに返還すると発表した。開発パイプラインの整理が目的で、販売中の大腸癌治療薬「ベクティビックス」(一般名:パニツムマブ)などの品目は、国内での提携関係を今後も継続するとしている。
武田は、08年に米バイオ医薬品大手「アムジェン」の日本法人を買収し、完全子会社「武田バイオ開発センター」として国内癌領域の臨床開発を担当していた。その後、グローバル戦略の一環として、武田バイオは武田の医薬開発本部に統合される形で解散した。