サンド日本法人の長谷川智裕社長は、10日に都内で開催された日本ジェネリック医薬品学会で講演し、今後の日本市場での戦略について、「オーソライズドジェネリック(AG)やバイオシミラーの上市に力を入れたい」と強調。さらに安定供給については、各販売品目での精度の高い売上予測や、海外工場入荷品のスケジュールのばらつきを最小限にする生産流通管理システムを確立し、市場を先読みした製造体制や、不測の事態が起きた場合での対応を強化。長谷川氏は、「イノベーションと、アクセスにこだわりたい」と述べ、ジェネリック医薬品(GE薬)80%時代に対峙していく考えを述べた。
同社は、スイスのノバルティス子会社として、世界第2位のジェネリックメーカー。160カ国で事業展開し、1000成分を販売、800成分の開発パイプラインを擁する。日本では抗癌剤など90成分170製品を販売している。