化学及血清療法研究所(化血研)は18日、厚生労働省から4日付で受けた報告命令に基づき調査した結果、日本脳炎ワクチン「エンセバック」の製造方法は承認された内容の通りで、不正製造の事実はなく、隠ぺいもなかったと発表した。同日、厚労省に報告書と弁明書を提出した。厚労省は、弁明内容を精査していく。
化血研は、製造用の細胞株とウイルス株のウイルス検査が陰性であったこと、問題となった原薬製造の不活性化工程において、ウイルスが十分に不活化できることを確認し、安全性と品質に問題はないと主張。「エンセバック」の承認後も、承認書通りの方法で製造したとし、不正製造は行っていないと強調した。