抗癌剤「オプジーボ」の薬価引き下げを決めた16日の中央社会保険医療協議会総会で、支払側の幸野庄司委員(健康保険組合連合会理事)は、「半額でも点滴静注用100mg1バイアルで36万円と高い」と指摘。薬剤費の保険請求をバイアル単位ではなく、使用量単位に変更することを検討するよう提案した。
日本では「オプジーボ」をはじめ抗癌剤の薬剤費に関する保険請求が、実際に使用した量ではなくバイアル単位で行われているため、廃棄分まで保険請求の対象となり、それが医療費の無駄になっている可能性が指摘されてきた。実際、国立がん研究センターと慶應義塾大学大学院の調査では、オプジーボの廃棄金額が約4000万円に上ることが示されている。