後発品は「オーソライズドジェネリック中心」に
7月に就任したサノフィ日本法人のジャック・ナトン社長は、16日に都内で記者会見し、「2020年までに20製品以上の新薬を上市したい」と抱負を述べ、専門医を対象とした新薬で成長回帰を目指す方針を語った。一方、ジェネリック医薬品(GE薬)事業は、オーソライズドジェネリック(AG)を中心に据え、当初の事業計画から縮小する方向性を明らかにした。ビジネスユニット制をスタートし、新薬ラッシュに対応するMR数については、「規模よりもフレキシビリティ」を重視し、増員ではなく専門性の高い人材育成で対応する構え。
同社は、昨年に主力の抗血小板薬「プラビックス」や糖尿病のインスリン製剤「ランタス」が国内で特許切れし、厳しい状況に直面している。そこで決断したのが新薬への回帰。今年、「糖尿病・循環器」「ジェネラル・メディスン」「稀少疾患・オンコロジー」などのビジネスユニット制を開始した。製品構成の若返りを図り、希少疾患薬を含め、スペシャリティ製品を投入する。