日本たばこ産業(JT)のHIV感染症治療薬「デシコビ配合錠LT」「同HT」(成分名:エムトリシタビン/テノホビルアラフェナミドフマル酸塩)の1成分2品目が21日付で薬価基準に緊急収載される。14日に中央社会保険医療協議会総会で了承された。
抗HIV薬は、緊急に薬価収載を必要とする医薬品の一つとされ、それを受けた対応。同剤には、類似薬効比較方式Iを適用。両有効成分が希少疾病用医薬品として指定され、比較薬の「ツルバダ配合錠」が市場性加算Iの適応を受けていないことから、10%の市場性加算を付けた。さらに、外国平均価格調整により引き下げた結果、算定薬価は同LTが1錠2748.20円、同HTが1錠3934.30円となった。企業側の市場予測は、ピーク時の10年目に投与患者数1万3000人、販売額183億円。