厚生科学審議会の「ワクチン評価に関する小委員会」は10日、帯状疱疹ワクチンについて、50歳以上の患者に対する定期予防接種化をめぐって議論した。現状では、罹患や重症例、死亡症例などを調査する疫学調査を地域を限定して行っている。ただ、委員からは、痛みの残っている患者数を正確に把握できないことから、「全国レベルで行うべき」との指摘が多く出た。
帯状疱疹ワクチンをめぐっては、昨年6月の小委員会で、国立感染症研究所が最新情報などをまとめたファクトシートをもとに、50歳以上の人に対する定期予防接種の導入を検討する方針を示しており、今回の会合では、帯状疱疹の罹患や帯状疱疹後神経痛、死亡症例を調査する国内の疫学状況、安全性・有効性などに論点を絞って議論した。