第一三共は、米アーキュールと共同開発中で肝細胞癌の二次療法を対象としたMET阻害剤「チバンチニブ」の第III相試験「METIV-HCC試験」で、主要評価項目の全生存期間の延長を達成することができなかったとの速報結果を発表した。
2020年度に売上300億円を期待するチバンチニブは12年に非小細胞肺癌(NSCLC)を対象とした第III相試験を中止し、13年に大腸癌を対象とした第II相試験にも失敗。肝細胞癌での開発に賭けていたが、結果を示すことができなかった。同社では、詳細な試験データを解析した上で今後の開発を検討する方針だが、肝細胞癌での開発は断念する方向。他の癌腫での開発に着手するかどうかを見極めたい考え。