富士フイルムは、バイオ医薬品の開発・製造受託の事業拡大に向け、1日付で「バイオCDMO事業部」を設立した。バイオ医薬品の開発・製造受託市場は年率8%の成長を遂げる中、バイオ医薬品以外にも、低分子医薬品の開発・製造受託ビジネスも取り込み、2023年に同事業で売上1000億円を目指す。
同社は、動物細胞や微生物を利用してバイオ医薬品に使われる蛋白質を効率的に産生する高度なバイオ技術や、培養から抽出、精製までのプロセス管理でノウハウを持つ米子会社を持ち、バイオ医薬品の開発・製造受託事業を展開。14年にはワクチン製造や多品種少量生産に強みを持つ米カロンを買収し、事業を拡大してきた。