産業革新機構、武田薬品、メディパルホールディングスは4月1日付で、3社共同出資による腎・代謝・循環領域の創薬ベンチャー「スコヒアファーマ」を設立すると発表した。3社の株式による出資総額は100億円で、産業革新機構が70.5%、武田が19.5%、メディパルが10.0%の持ち株比率で構成され、武田から八つの開発パイプラインを譲り受けて開発を進めていく。数年後には株式上場を目指す予定だ。
3社共同の新会社設立は、製薬企業が保有する有望なシーズをカーブアウトし、官民共同創薬ベンチャーで事業化を図る産業革新機構、重点領域への選択と集中路線を推進する中、非重点領域となる腎・代謝・循環領域の開発では外部資源を活用したい武田、スコヒアファーマに出資し、創薬から流通までのサプライチェーンで流通価値の提供を目指すメディパルの3者の思惑が一致して実現したもの。