日本保険薬局協会(NPhA)は22日、C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造医薬品が流通し調剤された事件に関する文書を発表した。中村勝会長は、今回の事態を重く受け止め、再発防止に努めていることを強調すると共に、「1日も早く正しい姿勢に戻ることを最優先にし、全ての薬局を国民の健康にかなう薬局にすることによって、業界全体の底上げを図ることが協会の役目である」などの考えを示している。
文書では、事件発生時よりNPhAは、▽医薬品の適正な流通の確保と安全管理の徹底を強く会員に指導▽宣言を出し、自主点検を促すと共に、会員においては点検結果を自主的に開示▽NPhAの会合において、この問題を取り上げ、薬局業務に必要な注意を怠ったことの重大性を共有し再発防止に努める――などを行ってきたと説明。「今回の偽造医薬品流通問題のような国民の信頼を裏切るような事件に接した場合には、業界団体として、こうした問題を二度と起こさないための必要な対策を考え、実行していかなければならない」としている。